ちっちゃな机とYouTube

YouTubeをよく見る人は多いだろうけど、そこで何を見ているかはものすごく個人差が大きいだろう。私は英語の動画を見ることが多いため、積極的におすすめしていかないと友達と話題を共有したり出来ないのでは?面白いので見てほしい!と思い、好きなものをつらつら紹介してみる。多くの動画では設定で公式に用意されているものか自動生成の原語字幕を出せるし、よく聞き取れなくても楽しめる音楽系の動画も多いので気軽に見てみてほしい。言ってることが100%理解できなくても何となく見ていられるおおらかさを身につければ、完璧な英語力がなくとも(というか私もそんなものには程遠い)楽しめると思う。

 

NPR Music Tiny Desk Concert シリーズ

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ミュージシャンがなんかちんまりした部屋の隅で十数分ほどのミニコンサートをやってくれるシリーズ。たくさんバージョンがあり、テイラー・スウィフトハリー・スタイルズなど一人でスタジアムを埋められるぐらいのスーパースターも結構出ている。そういった人たちが、豪勢な舞台効果もバックダンサーもなく最小限のシンプルな構成で歌うところが見られるのが魅力。テレビでYouTubeを見られる環境の人なら、掃除のときなどに流しっぱなしにして作業用にするのも良さそう。上のリンクはコールドプレイが出演したときのもので、アレンジがどの曲も大変良くておすすめ。ミュージカル Little Shop of Horrors の舞台キャストやセサミストリートのキャラクターが歌う変わり種もあってどちらも良い。

 

WIRED Auto Complete Interview シリーズ

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ゲストがフリップをめくりながらGoogleでよく検索されている(というテイの)質問に答えていくシリーズ。これもめちゃくちゃ色んな人たちのバージョンがあり、見始めると時間が溶けていくこともしばしば。みんな演技や歌が上手いだけではなくてフリップ芸も出来るなんて層が厚いなあ…。上のリンクはサムネイルの絵面だけで既に最高なオークワフィナとジャック・ブラックのコンビ。

 

Carpool Karaoke シリーズ

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司会者のジェームズ・コーデンがゲストとドライブしながら車中で歌やトークを繰り広げるシリーズ。上のリンクはポール・マッカートニーと一緒にリヴァプールでゆかりの地を巡る特別編なので、他のシリーズより長めで車内以外のシーンも多い。これは本当にめちゃくちゃ良いのでビートルズが少しでも好きな人なら全力でおすすめ。エルトン・ジョンスティーヴィー・ワンダーといった大御所からビリー・アイリッシュBTS、リン・マヌエル・ミランダなど、新旧スターがその辺の人と同じようにドライブしながら歌うさまが楽しい。

 

Crosswalk Concert シリーズ

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上のカープールカラオケと同じジェームズ・コーデンの番組より。ゲストと一緒に信号が青の間だけ横断歩道でパフォーマンスし、赤になったら走って退散するという企画で、小芝居を挟む茶番ぶりが逆にクセになる楽しさでつい見てしまう。上のリンクはBTSが出演した時のもの。あまりにも日本の番組を見ないのでそちらの事情が分からないのだが、アメリカのTV番組は結構公式チャンネルでコーナーを丸ごと見せてくれるものが多くてありがたい。美女と野獣やアナ雪などミュージカルの場合もあり、そちらも面白い。

 

David Bennett Piano さん

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ポップミュージックを専門的に解説してくれるYouTuberの方の動画。コード進行の話などは正直何を言っているのかマジで分からない場合も多いけれど、何らかのテクにより著作権問題をクリアし実例をたくさん流してくれる大変プロフェッショナルな作りで、映像の見せ方も工夫されて親切なので、見てる間は一瞬自分が賢くなったような気になれてすごく面白い。上のリンクでは「基本的には4分の4拍子だけど、ちょくちょく4分の3拍子や他の拍子が入る曲」の実例を解説してくれている。私はこういう、受け手ははっきり気づかず「なんとなく良い曲」としか受け止めてなくとも実は作り手は随所で細かくテクニカルな工夫をしている…というような話が大好き。ご本人はものすごく若く見えるけど挙げられる曲は懐メロが多くて(ビートルズは9割方の動画で出てきている気がする)造詣が深く、何者なんだろう…